言の葉 32葉目
すべてはシンプルにできている
シンプルにみえないのは
ひとが
ひとの周りを
ひとの目先の理屈で覆っているから
〜すべき
〜のはずだ
〜であるべきだ
〜に違いない
常識と呼ばれるものが
絡まって
繭をつくっているのだ
動きを止め
サナギの眠りについている人間よ
いままで
居心地よく
おまえを守ってくれていた繭であっても
飛立つためには
それを食い破り外に出なければならない
繭を破らなければならないのだ