言の葉 55葉目
心はどこにあるのか?
脳なのか 胸なのか
理屈で考えすぎると真実を取り落とす
それは
心のありかだけではないこと
いつも何かが動いている
捉えどころのない
変化するものなのだ
今は、今までになかった今だ
揺らいでいる今だ
揺らいで 常に何かが溶け込んでいる今だ
そのことを知りなさい
言の葉 54葉目
なにを信じればわからない
そう思うことはないか
日々
疑いは増幅され
定説は覆され
聖者が暴かれる
信じることは試されている
世の中は
信じたいと思いながら
信じれないことを検証している
信じることを手放してはどうだろう
手すりにつかまっていた人が
手を放し
ひとり進むように
なにかに重心を預けず
自分の中に重心を取るのだ
ずっと信じることを求め続けるより
そのほうが
ずっと安らかではないか
いずれにしろ
おなたが決めることだ
言の葉 53葉目
あなたの足
どんな足だろう
横に広いか 長いのか
小指が小さかったり 皮がむけていたり
世の中には、いろんな足があるけれど
あなたには
あなたの足しかない
あなたの手はどんな手だろう
大きいのか 小さいのか
筋張っているのか もちもちしているのか
世の中には いろんな手があるけれど
あなたには
あなたの手しかない
生まれた時から
いつも一緒にいて
あなたと過ごしている
その足が、その手が
あなたの手
目も 鼻も 口も
心も
あなたのものは
あなただけのもの
他にはない
あなただけのもの
言の葉 52葉目
生命は
一定のスピードでは進まない
どーんと進んで
調整して
休んで
また進む
さがることもある
とまることもある
それは
あなたの努力が足りないせいじゃない
そういうものなのだ
スムーズでないことが
調子が良いこと
息継ぎができるようになっている
今日は今日の風に吹かれよう
今日の風は
今日にしか吹かない
今しか味わえない風なのだから
言の葉 51葉目
知らざるものは
これから知るもの
真理は視点を変え
何度も発見されるのです
あなたの
真理だと思っていることも
違うところから見ると
まったく意味が違うものです
人間の世界は狭く
視界は狭く
真理の全体像をみることは
むつかしい
人の範囲を超えたことなのです
けれども
真理は見つけられることを待っています
いつも
笑顔で待っているのです
世界のすべてに
潜んでいるのです
言の葉 50葉目
目を覚ます
顔を洗う歯を磨く
食事をする
そのことだけでも
あなたが
どのように生きているかみえる
あなたの思いもみえる
あなたが
いま、どう生きているかは
未来に続いている
機嫌良くいるのか
不機嫌なのか
イライラしているのか
丁寧なのか
決まりを作ってこなしているのか
いきあたりばったりなのか
無意識のルールがあるのか
どう生きるか
その選択はあなたがしている
あなたが
どんな思いで生きているかが現れているのだ
昨日嫌なことがあったから
不機嫌で当然だと思うのは
自分に不機嫌を許しているからだ
すべての人が
その選択をするわけではない
そもそも
嫌なことがあったと受け取ったのも
あなただ
そうして
ひとつずつ選択し
あなたがあなたをつくっている
あなたの人生をつくっている
誰のせいでもない
そのことを知りなさい